もう行かないでよね
耐えられないの
あなたが他の子と
話してるところとか 一緒にいるところも
(想いあい / the shes gone)※以下同曲より引用
この歌い出しに2019年の私はうわぁ!ってなって、そして今に至る。
初めて聞いた時からずっとずっと好きな曲。
好きな曲が好きなボーカルの声で歌われて、好きなバンドの特別な曲のひとつでって良いことしかない。
決して可愛いタイプでは無いくせに、可愛いタイプの女の子にしか許されないような重ための思考の持ち主の私なので、この歌詞に共感しかなかった。
そんな私は
些細な一言で 一日が変わるの
だし、
ポッケの電話 手放せなくなるよ
なわけで。私かよ、と思って聞いていた。
でも、この2019年に思い浮かべて聞いていた相手とは残念なことに縁を繋ぎ続けられなかった。
最後まで明確には自分のものにならなかったのに、冒頭の歌詞と全く同じ気持ちを持ち続けていた。まあ結構長いことそんな膠着状態だったんだけど。(具体的には4年くらい。)そのうちの3年、私はこの歌を聞き続けた。
この前ふと、この曲をライブで聞きながら思った。
「この曲と重ねる相手は今後出てくるのかな」って。
20歳と少し、って言えていた自分はもう30歳手前というのが似合うようになりかけていて、the shes goneのライブに行っても周りよりそこそこ年上なことが多くて。
落ち着いた恋愛をしてある程度で結婚しよ、と思っている私にとって、もうこの歌のような恋愛をしている時間はなさそうだなと、ボーカルを眺めながらぼんやりと思った。
それでもこの曲は好きだし、根本的にこういう思考の人間なので共感しまくる。
そんな私の話と、
そして 果てない夢を流し込んで
固めて思い出にしよう
あぁ、今日も月が綺麗だ
ここからの一連の歌詞が静かに悲しげにキラキラしてて本当に好きなんだということを叫びたくて書いてる。
美しかった輝いてた日々に果てない夢なんて流し込んで固めてしまったら、どうなる。思い出は思い出のままだからこそ美しいまま在り続ける、を地で行ってしまうじゃないか、っていつも思う。10年経っても、あのころの月を思い出しては綺麗だったなぁって鮮明に思い出しそう。
この曲、前奏も後奏もないんだけど、それもいい。特に
心当たり どこの当たり 強い当たり
してたのは 私だ
でそのままパッと終わるところがいい。
してたのは で楽器の音が無くなるのもいい。
ここまで色々考えて、頭の中ぐちゃぐちゃにしてきたのに、ここでストン、と落とされる。
こういう瞬間ってあるよな、って思う。
ほんとにもう、どうにもならないんだなぁって。ただそれだけ。
でも多分、明日になったらまた、色々考えるんだろうなって気もする。