タイトル通り。
the shes goneというバンドの曲はどれもが「わたしの曲じゃ〜ん!?」ってなる可能性がある、という話。
the shes goneとは
まずそもそも私がここのブログでひとりで語り続けているthe shes goneというバンドはWikipediaによると
日本のロックバンド。
「僕らの歌があなたの日常に寄り添えますように」をテーマに、聴く人の街の景色、日常を思わせるような歌詞を、兼丸の歌とメンバーの演奏で表現。略称はシズゴ。
ってな具合ですね、はい。
この「日常に寄り添う」がかなりthe shes goneのキーワードだと思ってて。ありとあらゆる日々の何かとに寄り添ってきてくれる。それはもうぴったりと。
私の歌じゃんってなった話 1
そう。となると、任意の曲を聴いてこの歌私の歌じゃんってなるわけです。
まあまあ自分語りだけど、私は比較的簡単に言うと重い思考な方なんですね。
the shes goneと出会った頃、学生をしていた私には物凄く簡単に言うと友達以上恋人未満(※恋人にして貰えない系)の友達がいたんです。
今まで好きになる相手と言えば先生1とか先生2とか、ちょっとアイドルにリア恋してみたりとか、所謂現実味のない恋だったんですね。
それがどうですか、現実世界にいる人間だし、先生とかみたいに禁忌的な恋でもない人が現れてしまったんですね。しかも、一番仲良くて近くにいる女が私と来た。
まあ重い思考の私は重い思考にハマっていきます。
そんなある日、the shes goneとLINE MUSICを介して衝撃的な出会いを果たすんです。
友達に教えてもらったbacknumberやsumikaやreGretGirlやSaucy Dogから派生してフラフラ曲を聴き漁ってた時です。
もう行かないでよね 耐えられないの
あなたが他の子と
話しているところとか 一緒にいるところも
(想いあい / the shes gone)
私の歌やん!!!!!(Part1)
私の歌でした。一言一句全て同意です。
この日から狂ったように想いあいを聞き続けます。
近頃の楽曲はその消費のされ方から前奏がどんどん短くなってきているという話をどこかで聞いたことがありますが、この曲もブレスの後すぐにこのフレーズが始まります。
でもそれが良かった。ここに1分ほど続く前奏なんてあったら私は次の曲へとスキップしてたかも。
もうこの曲を聞き続けて、この曲が聞きたくて大阪城野外音楽堂へ行った2019年の初夏ですよ。
それからまあ、the shes goneのライブに通いまして。
結局その人とはダラダラ続けてひょんな事で仲違いしたわけですが。
私は
好きだから嫌いなとこも含めて好きだったのにな
(サプライズ / the shes gone)
なんつって数年やってきたんですけど、まぁその、ダメだったんですね。相手にとって私ではダメだったし、私にとってもその相手じゃダメだったんですね。
数年想いあいをテーマソングにやってきた私のテーマソングがここで
長く居すぎたから 増えていった
2人の理想とか未来もどこに捨てればいい?
僕じゃ叶えられない
(栞をはずして / the shes gone)
という
私の歌やん!!!(Part2)
な、栞をはずしてに変わりまして。
これもね。栞をはずしてリリースのタイミングではそこまで私の歌ではなかったんですね。こういう歌はほんとに好きだったけど。
それが、まあいろいろ起きたタイミングで行った、「いっちょ想いあいで号泣しますかね」って行ったライブでね、この歌で引くほど泣いた。そして無事この歌も私のテーマソングになった。
他にもまあこの数年のアレソレには、
- めちゃ寒い中駅前でベソベソ泣きつつ始発を待った時に染みたディセンバーフールとか
- 思わせぶりっ子やめろやってことが沢山頭に浮かぶムスクの香りとか
- それこそ数年後の奥さん(というか同居人)にワンチャンなれてるはずだったのに、なサプライズとか
いろいろ思い浮かぶ私の歌があるんですね。
ちなみに最近の私の恋愛面でのテーマソングは嫌いになり方という曲です。
あれから不意に 見かけるその度に
君はいつも楽しそうだ
(嫌いになり方 / the shes gone)
になりたいと思っています。君がいなくても私は楽しく生きていけるし、幸せも感じることができるし、行きたいところに行けるんだよと。
どこかで不意に私を見て、「あれ?思ったより楽しく生きてそうだな?」と思え。
そしてそう思って貰えるように私は私の人生を楽しむんだぞ、と思うんですね。
私の歌じゃんってなった話 2
で、まあ、恋愛面の話は置いておいて。
the shes goneの曲、恋愛ソングばかりじゃなくてですね。今ここで頑張らないとって時にも、そっと寄り添ってくれるんですね。
たとえば化物とか春の中にとか。
中学高校にちゃんと行かなかった私は、何をとち狂ったか卒業したら自動で国家資格ゲットできる専門学校に進学しまして。そこでまあ、計6回、トータル14週に及ぶ実習に放り出されます。
教科書に書いてあることだけではどうにもならない毎日と、職員の圧と、担当教員からの圧と、まあ当時学生だった自分にはどうにもこうにも大変だったわけです。しかも自慢じゃないですが、中学は3年とも不登校判定ギリギリ、高校は3ヶ月で行かなくなる×2をやったので、メンタルも根性もフワッフワな人間なので。
それでも実習って本当に現場に出る前の学生にとっては勉強になることしかなくて、卒業のためにもやるしかなくて。
並ならぬ困難も 知らずにいたいが
撤き放つ光沢も手に入れたいな
不満 他力本願も終わりにしたいな
箱入りの根性を出す時が来た(化物/the shes gone)
この歌を毎日聴きながらバス停まで行って、バスの中で聴いて通っていました。
箱に入れて蓋してた根性は果たしてあったのか、出せたのか。それは分かりませんが、無事卒業を決めまして。
でも肝心の就活期に「そもそも私この仕事したいか?」とか思って周りより1年遅く就職したんです。
就職した年によく聴いたのが春の中に。君の頑張る姿を踏ん張っているその足を知ってるよ、見ているよ。大丈夫。って歌なんですけど、これは3年目も半分すぎた今でも聞きます。
実習生時代よりも、しんどいことも悩むことも、やりたくないけどやるしかない事も、そして責任も大きくなって「わーーー!!」ってなる日もありますが。
理不尽なことにだって 領いて 押し込んで
よく飲み込めたもんだ
大丈夫を纏う
無理して笑顔で泣いている君を分かっている
向き合っているからこんなに辛いんだね(春の中に/the shes gone)
私の大好きなバンドがこう言ってくれてるからいいや!頑張ろ!!ってなれます。
もちろん自分一人に言ってもらった言葉ではないですがね。こういう状況にある人がいる、ということを分かってくれる存在があるということだけでいいんです。
片思いバンドなんて誰が言い出したか呼ばれてるみたいですけど、それだけじゃないんですね、the shes goneは。
まとめのはなし
結局何が言いたいかと言うと、the shes goneはやっぱり「僕らの歌があなたの日常に寄り添えますように」を体現してくれてるんですよね。
私が2019年に好きになってから2023年の今まで、色んな人の「私の歌じゃん!」をやってると思うんです。
だからこそ、想いあいとラベンダーという、テーマが全然違うこのふたつの曲が有名所としてあげられるんだと思うんですね。(気づいたらカラオケ人気順にしたらラベンダーが上に来ててびっくりしたけど)
この記事を見てもらうとわかる通り、私は書くのは好きだけど日本語は下手だし、自分の抱える気持ちを言葉にするのが苦手なので、「私の歌じゃん」という現象は本当に大切です。
モヤモヤぼやぼやしたままで抱えていた気持ちを歌詞として聴いて「これだ!」ってして、やっと飲み込むことができる。大丈夫だ、自分だけじゃないって気づくことができる。
そんな自分の感情の形成を手伝ってもらっているいちファンの盛大な自分語りでした。